視覚と味覚、そのギャップ


もみじの形をした『きんつば』です。

先日、親が実家に帰ってまして中国道?岡山道?のサービスエリアに立ち寄った際、

お土産として買ってきてくれましたが、残念ながら製造元を見落としました。


この2色なんですが、1個はつぶあんで決定。

もう1個の山吹色、何味だと想像しますか?


僕、最初は柑橘系のあんだと思っていたんですが、

いざ口の中に入れてみると全然違うんですよね。

はっきりとした何かの味が感じられるわけでもなく、

ただほんのりと甘い気がする、

でもかぼちゃや栗、さつまいもではないんだよなぁ、

そんな感じでモヤモヤしていました。


包装紙も廃棄してしまった後なので原材料等もわからず、

質問をしておきながら正解がわかりません。あしからず。

謎を残したまま、未解決案件として次回に持ち越しです。


色による先入観って味覚を鈍らせたり過敏にさせることがあります。

この例で言うと、僕は柑橘系だと思い込んでいたこともあって、

舌の感覚、味覚が柑橘系の準備をしていたんだと思います。

そのせいで正しい味を認識することが難しくなっていて、

視覚と味覚のズレを修正できないまま口の中から消えてしまいました。


このように色を見て自分の経験から自動的に、無意識に結びつけてしまう、

そういうことは警戒していても多々あることです。

有名なものはオレンジ色したグレープジュースのドッキリ。

そして今年話題になったミルクティーやコーラなどの透明な飲料水。

視覚と味覚のギャップで非常に面白いですよね。


レモンや梅干を見て口の中が勝手に酸っぱく感じるように、

視覚と味覚はかなりの精度で密接に関係しています。

だからこそ色の情報による思い込みは起こりやすいです。

その思い込みで美味しいと錯覚して飲食していることも実はあります。

それが悪いかと言われると一概にそうとは限りません。


五感を全て使って食べるのが料理だと思いますので、

『彩り』も気にしながら美味しいものを食べてください。

実りの秋、食欲の秋ですからね。

楽色時間

色を楽しみ、色で楽になる。 気付けなかった自分に、 色で出会ってみませんか?

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