中間?中性?
赤、黄、青を基本にして、その中の2色を混ぜてできる色、
その色を『中間色』と呼びますよ、っていう説明をしているものを読んでビックリ。
中間色っていう色彩理論における用語はちゃんとあるんですけどね。
本当の意味は「純色(原色)に灰色(グレー)を足した色」で、
いわゆる『濁色』という分類の色に該当します。
PCCSトーンだと『ソフト』『ダル』『ライトグレイッシュ』『グレイッシュ』
この4つのトーンが中間色と呼ばれます。
※ちなみに白を足すと『明清色』、黒を足すと『暗清色』です。
そうなると冒頭の説明は誤りだということになるんですが、
じゃあ『中性色』って言いたかったのか?というとそれも間違い。
中性色とは「暖かさも冷たさも感じられない色」のことです。
※もしくは「感じることができる色」
これに該当するのは暖色と寒色の混色でできる色、『緑』『紫』です。
となると、暖色同士の『橙』は中性色とは呼ばないということですね。
そういうわけで、冒頭の説明はどちらの用語を使っても間違い。
そもそもその3色に取り立てて呼び名は無いんですよね。
正直なところ、何をどう書きたかったんだろう、というモヤモヤが残ります。
実際僕の知ってる人でも『中間色』と『中性色』の使い方、
それを間違っている人が多いのも事実なんですけどね。
余談ですが、僕が学んだオーラライト・カラーセラピーでは、
赤・黄・青を1次色、橙・緑・紫を2次色という呼び方をしますが、
一般的かどうかと言われるとそうではないかもしれないのでご注意ください。
色彩能力検定の冬期試験が来月ありますし、
偶然こういうものに遭遇したので書いてみました。
似てるようで非なる用語、色彩用語には多いと思うので、
もし検定の受験をされる方は今一度復習を。
今回は赤・黄・青・橙・緑・紫の6色の色名だけで説明しましたが、
ちゃんとやると細かくなるので簡単にしてますがご了承ください。
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