変わらない、変えない配色
見かけるとついつい買ってしまう雪印コーヒー。
パッケージのデザインは年代によって変わっていますが、
配色はほとんど同じままで人気商品の地位を築いています。
配色を変えないってことはその商品への企業理念、信念、自信の表れだと思いますし、
そこに消費者は安心感を得て購入する、そんな効果もありますよね。
何十年と同じ配色で売れている定番商品は、
スーパーなどで数多くの商品が並んでいる中でも発見してもらいやすい、
瞬間的にそれだと認識してもらいやすいという強みもあります。
商品の名前よりも色で探して判断してることって多いですからね。
かなり前なので何の情報だったのかすっかり忘れましたが、
スポーツや風邪の時にお世話になる青いパッケージの某飲料水、
デザインそのままで別の言葉に変えて店頭に並べても気付かない人が多く、
言われて初めてじっくり見て驚いてました。
そして何秒チャージというコピーが浸透していた某ゼリー飲料、
発売開始から節目となった年にデザインを一新したのですが、
配色が変わり過ぎてしまったために類似品だと勘違いされて売上が減少したらしく、
そんな事態に陥ったため数カ月でデザイン見直しという話もありました。
※理由は明言されていませんが様々な媒体でそういう考察が多くありました。
それくらい人間は色のイメージで物を見て判断しているということですね。
長く愛される定番商品を作りたいなら同じ配色を続けるのは有効だということです。
企業側からしたら売上の増減で方針変更したくなる気持ちもわかるんですけど、
昔から売れている商品って配色は変わっていないものがほとんどだと思います。
まぁ、その地位まで押し上げるのが七難八苦なんでしょうけど。
ひとつ補足ですが、特に食品関係や医薬品でこの傾向が顕著です。
最初のほうで書いた『安心感』がそこに生まれるからですよね。
僕がこのブログで度々書いていますが、
日常生活の中で僕たちは色に踊らされているわけです、潜在的に。
それを踏まえて商品のパッケージを眺めると違った見方ができます。
「他社のあの商品の横に並べて目立つ配色を!」って計算もありますしね。
時間に余裕がある時のお買い物では、
そんなことも意識しながらニヤニヤしてみてください。
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