照明は調色機能付きがオススメ

前回の照明に関する頭痛がするような記事の最後に、

『調色機能付き』をオススメしますと書きました。

一応、天井に取り付けるシーリングライトでのお話です。


ご存知の方も多いと思いますが、

調色機能とは何なのか、これを簡単に。


今までの照明では光色を変化させるためには、

蛍光灯や電球を交換しないと無理でした。

LEDでは色の変更が簡単にできてしまいます。

これは発光の原理が根本的に違うので可能なことなんですが、

かといってもLEDにも種類があって、

1種類しか出せないものや2種類、3種類、

さらには無段階で調整できるものもあります。


この特性を利用して、一般的に普及している光色、

昼光色と電球色を両方使えるようにしましょう。

これが調色機能ですね。


では、何が便利なのか。

まずはこちらをご覧ください。



1枚目が昼光色、2枚目が電球色です。

昼光色は文字や形をはっきり見せてくれますので、

お仕事や勉強、読書などをするのに適しています。

空間をスッキリさせた印象にしてくれますが、

若干平面的に見えてしまうのも特徴です。


電球色は陰影を深く見せてくれ、奥行きを持たせてくれます。

料理を美味しく見せてくれる効果もあるので、

リビングやダイニングで使うと効果的です。

オレンジの光は人の集まり、団欒を促したり、賑やかにする効果もありますし、

昼光色に比べてやや暗い光なので、落ち着いた雰囲気を作るのにも最適です。

ただ、やや暗いので細かい作業や読み書きには、目の負担が大きいです。


最近ではコンパクトな住宅が増えてきて、

ひとつの空間にいろんな用途を求めるようになった気がします。

お子さんが小さいうちはリビングやダイニングでの勉強が良いとも言いますよね。

そうなると、どちらか1色だけだと最適とは言い難いと思います。


電球色のところで勉強してると目が疲れやすく、視力も悪くなるかもしれませんし、

昼光色だけだと美味しい夕食も味気なくなってしまうかもしれません。

(飲食店で電球色を使う理由のひとつがこれです)


そうなると、生活する人の過ごし方に応じて瞬時に切り替えができると、

より幅が広く、体への負担も少ない、機能的な空間になると思います。


さらに。

昼光色は青みがあるので寒色系の色で、

電球色はオレンジ系なので暖色系です。


夏場は昼光色で空間を涼しげに、冬場は電球色で温もりを、

色の心理効果を利用してそんな使い分けもできます。

個人差はありますが体感温度は変わってくるので、

より快適な過ごし方も可能になるかもしれませんよ。



場所に応じて良し悪しは必ずあるので、そこは注意が必要ですが、

空間の使い方が多様な場所であればあるほど調色機能は便利だと思います。


今のシーリングライトだと調光機能はほぼ標準となっているようですが、

調色機能が付いてもそこまで価格に開きがあるわけではないので、

こだわりの空間を作りたいのなら、ぜひご検討ください。


楽色時間

色を楽しみ、色で楽になる。 気付けなかった自分に、 色で出会ってみませんか?

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