知っておいて損はない照明の知識あれこれ

LED照明もかなり普及してますよね。

ご自宅や職場などでも切り替わってるところも多いのでしょう。

ごく稀にご質問いただきますが、

照明の色について、少しだけお話します。

家電ショップ、ホームセンター、スーパーなど、

蛍光灯、電球、LED、様々なものが販売されていますよね。

その中でよく目にする言葉がこれ。

『昼光色』『昼白色』『電球色』

メーカーによっては呼び名に違いがありますが、

一応、JIS工業規格で定義されているのはこれです。

他にも『白色』『温白色』というものもありますが、

一般では最近あまり見かけないので省略します。

昼光色は昼間の太陽の光よりも少し青みがある色です。

朝方の太陽の光に近いという説明もあります。

昼白色は昼間の太陽に近づけた色です。

電球色はオレンジ系の温かみのある色で火の灯りに近いです。

この違いを示すのが『ｋ（ケルビン）』という単位で表記される数値です。

これ、色温度っていうんですけれども、

数値が高いほど青みが増し、低いほどオレンジ寄りになります。

市販のもので言うと、

昼光色：6500k

昼白色：5000k

電球色：2800k

この数値がパッケージ等に記載されています。

一応、色温度が高いほど　“明るく感じます”。

わざわざ括弧書きにしたのは厳密には違うということでご理解を。

ただ、ここまで詳しく知る必要もないです。

家電ショップの店員さんも光色の名称を確認するだけですから。

あと表示で注意するべきはこの数値、『ｌｍ（ルーメン）』

全光束っていうものを表す数値なんですが、

これが大きいほど明るいとされています。

『Ｗ（ワット）』の大小が明るさの基準じゃないのでご注意を。

ただし、注意が必要なのはＬＥＤの特性なんです。

ＬＥＤって蛍光灯などに比べて光の向きが直線的なんです。

そこそこいいお値段のシーリングライトだと、

全方向に光が届くように光源の配置をしていますが、

物によっては真下だけが明るく、部屋の隅は驚くほど暗い、

そんな商品もありますので、説明書なり店員さんなりで要確認です。

ここまでは、パッケージや店頭、通販サイトでも表記しています。

次のこれ、結構皆さん、というか、店員さんでも「？」って顔をされます。

『演色性』

自然光（太陽の光）の下での見え方とどれだけ近いか、

簡単に言うとこういう説明になります。

正確には『平均演色評価数』という数値でその度合いを示します。

カタログなどの仕様欄に『Ｒａ８０』とかいう表記で紹介されています。

Ra100が太陽光だと考えていただければ良いです。

この数値が100に近いほど、色の再現率が高いということですね。

一般家庭用の市販のもので今現在多いのはRa80です。ここが標準かと。

（昼光色、昼白色系のものです）

ただ残念ながら、演色性に関してはあまり触れられません。

パッケージ、店頭の仕様表示ではほぼ記載されていません。

記載している通販サイトでも、隅々まで見ないと分からないかも。

メーカーカタログには間違いなく記載されています。

まぁでも実際にこの数値にこだわる人って、

僕たちのような色に神経を使う仕事の人が中心だと思います。

でもね、食べ物とか鮮やかで美味しく見えたりしますし、

微妙な色の違いも見分けられたりするので面白いですよ。

数値が高いほうが太陽光に近いので、目に優しいとも言われていますし。

もし交換を検討中であれば演色性も気にしてみては？

ちなみに、一般家庭用で市販で買えるものならRa95っていうのがあります。

ただ、ちょっと目を疑うお値段かと思います。

LED照明もお手頃価格になり、種類も豊富、

メーカーによってアプローチも様々で見てて面白いです。

一応僕は『調色機能』が付いているものをオススメします。

その理由はまた今度。