あなたの黒さはどれだ
別にテストでも何でもないです。
昨日の引き続きのようでそうではない、
そして原色のお話と関連ありそうでそこまででもない。
下の画像は僕が持ってる色鉛筆の中から、
それぞれの『黒』を出してみました。
左:フェリシモ 500色の色鉛筆『494 緑の黒髪』
上:無印良品『38 くろ』
右:三菱色鉛筆『24 くろ』
数字はそれぞれのシリーズの番号です、念のため。
フェリシモは明らかに黒という名前ではないですが、
黒の役割を担っている色です。
一体これが何なんだということですが、
『くろ』という扱いの色でも、
メーカーさんが違えば色味が違うということです。
(芯の硬さとかは一旦無視で)
モニターの環境によってはわかりにくいですが、
左は少し黄みがかっていて、
右は青みが強く出ています。
上はその中間とも言えますが、ほんのり赤みもあります。
なるほど!って感じて頂けたら見る目があると思います。
些細な違いなんですけど、違う色からできています。
そう、僕たちが認識している黒って1色じゃないんですよ。
とどのつまり、
物体の色における『黒』という色は、
限りなく黒に近付けた有彩色(赤とか青とか黄とか)なんです。
だからこうやって何らかの色味を感じたり、
なんなら温もりや冷たさを感じてしまう人もいると思います。
もうちょっと拡大解釈をして付け加えると、
黄みを感じる黒はイエローベース、
青みを感じる黒はブルーベース、
こういう言い方もできますよね。
これからまた夏服を買う機会が増えると思いますが、
黒い服を明るい場所で見比べてみてください。
同じ綿素材でも微妙に違いますから。
「じゃあ本当の黒ってどこにあるの?」って話ですが、
理論上の黒は『光が一切無い世界で見える色』なんですよ。
隙間が全く無い分厚い鉄の箱の中にいるイメージです。
そんな色、表現するのは難しいですよね。
でも人間の欲求というものは凄いもので、
『深みのある良質な黒』を作り出そうと試行錯誤しています。
いろんな色を何重にも染めて手間暇かけて作ってます。
だから黒から読み取れる心理として、
『本物志向』というものが垣間見えるんですよね。
ほんと、深いんですよ、黒って。
好きな黒の系統で、
その人の腹黒さもわかる、
かもしれない。
イエローベースやブルーベースのお話が聞きたい、
そんなふうに色に興味がありましたらこちらへどうぞ。
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