和える

僕が好きなクリエイターさんに佐藤可士和さんがいます。

最近はそこまで情報収集できていないので申し訳ないんですが、

一時期はいろいろと追っていました。


その中のとあるテレビ番組で、

小山薫堂さんとの対談というか、

お互いのオフィスに赴いて気になることを質問し合う、

そんなめちゃくちゃ興奮する企画がありました。

その時に小山薫堂さんがこんなニュアンスのことを発言してました。


和の心ってなんだろうって具体的に考えた時に、

「和える」ってことなんじゃないかと思った。


和食には「和え物」って料理がありますよね。

白和えとか胡麻和えとか味噌和えとか。

素材の良さを生かしながら調味料などによって新しい味を作り出す、

そういう料理ですよね。


戦後の時代が特に顕著だったと思いますが、

海外から入ってきた今まで見たことが無いものを、

日本人の感性と技術力で発展させ、

それはもうたくさんのものを生み出してきました。

本家を超えるほどのものを。

パクリだモノマネだと揶揄もされていますが。


小山薫堂さんは、

ゼロから生み出すよりも、「和える」という作業、

こっちのほうが日本人には向いているんじゃないか、

そういう解釈をされているようでした。


お互いの良さを引き立てつつも、

今までを踏襲した上での良さを魅せる。

素敵な発想ですし、理想でもありますよね。


「和える」って良い言葉だなって、

その時からそう思えるようになりました。

そして、そういうものを目指したいなって。


響きも好きなんですよね、「和える」。

PCで変換すると「会える」が先でしたけど、

その意味も一緒に含めてみても面白そうですよね。

「和える」ことで「会える」何かがある、みたいな。

まぁ、言葉遊びですけどね。


ここ最近は「融合」って言葉もよく聞きますが、

僕の中ではどこかしらに違和感があって、

素直に受け入れられないところがあります。

耳障りが悪いんですよね、なんででしょう。



日本語って繊細だけど凄いなと思います。

使いこなせているかどうかは微妙ですけど、

もっとしっかり意識するといろんな発想に出会えそうですよね。


「和える」 皆さんも使ってみてください。

楽色時間

色を楽しみ、色で楽になる。 気付けなかった自分に、 色で出会ってみませんか?

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