パーソナルカラーって。

パーソナルカラーというものを聞いたことはあっても、

実際にどんなものか知らないという方がまだ多く、

「私って何色が似合うんですか?」と、

ばっちりメイクの状態で質問されることも多々あります。


はっきり言うと、わかりません。

パーソナルカラー診断は基本的にノーメイクで行います。

当然カラーコンタクトやアクセサリーも外していただきますし、

髪の毛も前髪を上げたり、後ろは束ねたりということもあります。


これはどういうことかと申しますと、

もともとお持ちの肌や髪、目、唇などの色や質感、

これらをより美しく活き活きと魅せるのがパーソナルカラーだからです。

活き活きと見えるというのは張りや艶などが感じられることで、

その効果で実年齢よりも若く見られやすいというお話に繋がります。


また、肌のトラブルや体調不良などのマイナス面を、

可能な限り緩和、軽減させてくれるものでもあります。


そういった効果が期待できる『色のグループ』、

それがパーソナルカラーというものです。

そのグループは4つあって、

SPRING、SUMMER、AUTUMN、WINTERという

それぞれのグループに合った季節の名前が付けられています。


単色のことだと勘違いされている方もまだまだいらっしゃいます。

例えば『赤』と一言で言っても、

朱色、茜色、えんじ色、あずき色、

ワインレッド、ローズレッド、カーマイン、ボルドーなど、

ここでは出し尽くせないほどのいろんな『赤』があります。

その中から、より良く魅せてくれる『赤』を探し出す、

それがパーソナルカラー診断です。


その診断にはこういうものを使います。



120色のドレープ(布)です。※僕が使用しているものです

実際に使うのは一部ですが。

このドレープを顔の近くに当てて、

色のわずかな違いから生じる見え方の変化を確認します。

この赤だと血の気の無い青白い肌に見えるけど、

別の赤だと“くすみ”も目立たず血色が良く見える、

そんな感じで進めていきます。


各色での総合的な判断で、あなたはこのグループですね、

そういった結果になります。


そこから普段お使いのメイク用品の色の確認とか、

ヘアカラーはこういう系統のほうが良いですよとか、

お手持ちの服の色の確認や注意事項などをお伝えしたりとか、

参考になるツールをお見せしながらお話をさせていただきます。


これがパーソナルカラー診断の流れです。

なので、パッと見ただけで答えられないものなんですよね。

女性の方だと良くも悪くもメイクで補正なり矯正なりしていますし、

その時の服やヘアカラーでも大きく左右されてしまいます。

さらには照明などの環境も影響が大きいんですよね。


トータルで見た時のチグハグした感じだったり、

「あなたそれじゃないよ」っていう明らかな場合の判断はできます。

また、この人はこのグループだろうなと思っていても、

実際に診断をしてみると「あれ?」ってこともよくあります。


あと、雑誌や書籍などに載っている自己診断、

あれもあまり参考になりませんのでご注意。

先程も言った、場所の環境に左右されるのはもちろん、

好みや願望というフィルターが無意識にかかってしまいます。



パーソナルカラー診断は細かい部分を丁寧に確認する作業です。

冒頭のような質問をして答えられないカラーリストさんを

「この人は大したことないんだね」と思わないでください。

逆に、簡単に答えてしまう人のほうが怪しいかも、と感じてください。

僕が学ばせていただいた先生方も診断無しで断言することはありませんでした。


パーソナルカラーにご興味ありという方は、

実際にプロに診断してもらうことをお薦めします。

自分の目で見え方の変化を確認してみてください。

色の効果を面白いほど体験できますよ。

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