色彩能力検定
今月12日(日)にA.F.T.主催の色彩能力検定が開催されます。
1級は年に1回、11月に1次試験、12月に2次試験という流れです。
「試験って簡単ですか?」ってよく聞かれますが、
まぁ、一応試験なんで簡単なわけはないです。
でも3級、2級、1級1次は基本的にマークシートなんで、
しっかり勉強さえしていれば比較的スムーズに解けると思います。
3級、2級は数多くの対策テキストが売ってます。
要領の良い人はそれを読んで練習問題を解けば、
わりとさくっと合格できると思います。
ただ、『なぜ色が見えるのか』みたいな基礎理論の部分、
これが一番最初にあって、理科、科学のお話なんです。
ここで苦手意識がある人は挫折していくんでしょうね。
波長の話とか、目の構造だとか、なんちゃら現象だとか、
何がなんだかわからなくなります。
そこを抜けて配色技法とか慣用色名とか、
そういうところに突入すると楽しく学べると思います。
まぁ、表色系は正直うんざりしますけど。
ただ、1級はやはり別格になってきますよね。
基礎的な部分も、より突っ込んだ内容になったり、
色の数値を記憶しておかないと解けない問題もあったりします。
2次試験なんてそれができないとお手上げです。
指定された数値に従ってカラーカードを切ったり貼ったりします。
例えば・・・。
「マンセル値で~~の色と色差〇〇の色をPCCSに変換して解答し
そのカラーカードを貼り付けなさい」とか。
2次試験の会場はもうね、字を書く音だけじゃなく、
カードをハサミで切る音、これも響き渡ります。
切って貼って書く、本当に時間がヤバイです。
カラーカードも、どの色がどのあたりにあるのか、
それを記憶しておかないといちいち探してたら大変です。
そういうことも含めていろんなことを熟知しておかないと厳しい、
それが1級2次試験です。
でも、これを頑張って乗り越えて1級取得となると、
間違いなく色の知識は保証されるものとなりますので、
色の世界に携わりたいと思うのなら、ぜひ受験してみましょう。
というか、取得してないと色のプロって言っちゃダメです。
かくいう僕は、今やもうマンセル値なんて記憶にありません。
PCCSの明度の数値もぼんやりです。
ブログでなにかを書く時も本棚から引っ張り出してる時もあります。
でも、実際に色のプロとして仕事をすることは無くても、
生活に役立つ知識もたくさんあります。
以前書いた照明のこととかね。
試験を受けなくてもいいので、
興味半分でテキストを読んでも面白いと思います。
ちょっとだけ生活が変わるかもしれませんよ。
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